地球が長い年月をかけて生み出す「自然の奇跡」と呼ばれるダイヤモンド

最近では「高コスパで映える」と、人工ダイヤモンドが注目されています。


「人工ダイヤって偽物なんじゃないの?」
「環境にやさしいって聞いたけどホント?」
「買えるお店を教えて!」

そんな方に向けてこの記事では
鑑定士でも人工と天然を見分けるのは困難と言われる、
見た目はもちろん、原料も天然ダイヤモンドと全く同じな人工ダイヤモンドについて徹底解説していきます。

目次 – 項目をクリック/タッチすると、該当コンテンツへとびます –

  1. 「人工ダイヤモンド」って?
  2. どうやって作られるの?
  3. 「ジルコニア」との違い
  4. 人工ダイヤが選ばれる理由
  5. 結婚指輪や婚約指輪にもぴったり!
  6. 人工ダイヤを扱うおすすめジュエラー5選
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「人工ダイヤモンド」って何? 天然ダイヤとの違いは?

人工ダイヤモンドとは、天然のダイヤモンドと全く同じ科学的組成で、人の手によって作られた本物のダイヤモンドのこと。

天然ダイヤモンドとは生み出される環境が違うだけで、
見た目はもちろん、原料・結晶構造・屈折率なども、天然のダイヤモンドと全く同じです。

人工ダイヤモンドは

  • 合成ダイヤモンド
  • ラボグロウンダイヤモンド
  • と呼ばれることもあります。

    日本市場ではこれらをまとめて「合成ダイヤモンド」と呼びます。
    ちなみに、アメリカでは「ラボグロウンダイヤ」という表記が一般的。
    理由は「地中ではなく研究室で育つだけで、人工物でも合成物でもない」から。言葉のニュアンスに配慮した結果だそうです。

    日本での詳しい分類を見る

    日本国内では、一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)と一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)が制定した「宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法」引用元:agl.jpにおいて、人工生産物の呼称を、「合成石」、「人造石」、「模造石」に分類しています。
    まとめると
    天然ダイヤモンド=ダイヤモンド
    人工・合成・ラボグロウンダイヤモンド=合成ダイヤモンド
    ジルコニアなどのダイヤモンドを模したもの=人造石
    です。

    この記事では、「天然ダイヤと同じ原料・組成のもの=人工ダイヤ」として解説していきます。

    人工ダイヤモンドってどうやって作られるの?

    人工ダイヤモンドの作り方は以下の2つ。

  • 自然と同じ環境を研究室で再現する「高温高圧法」
  • 小さなダイヤモンドを種にして育てる「化学蒸着法」
  • 研究室(=ラボラトリー) で育てる(=グロウ)ことから「ラボグロウンダイヤモンド」とも呼ばれています。

    どちらも、天然のダイヤモンドと全く同じ組成を再現するために開発された手法です。

    人工ダイヤの歴史を見る

    人工ダイヤモンドの歴史

    1797年に「ダイヤモンドが炭素だけで構成されている」と発見された時から、人工ダイヤモンドの合成の試みが始まりました。

    1952年には化学蒸着法が、1955年ごろには高温高圧法のベースとなる手法が発明されました。
    しかしながら、その道のりは険しく、天然ダイヤと同様のクオリティで生成できるようになったのはここ最近のこと。

    2018年になって、ジュエリー大手のデビアス(DEBEERS)社が、宝飾用の合成ダイヤモンドを発売開始するというプレスリリースを発信。
    そして最近になって一気に「人工ダイヤモンド」の人気が高まっているわけです。

    高温高圧法(HPHT)についてはコチラ

    自然と同じ環境を研究室で再現する「高温高圧法(HPHT)」

    天然のダイヤモンドは、地中奥深くのマントルの高温・高圧で炭素が結晶化することで誕生します。

    それと同じ環境を研究室で再現すれば、天然のダイヤモンドと全く同じものが作れるはずという試みから生まれたのがこの方法です。

    1500℃以上の高温と5-6GPaもの圧力(私たちが日頃受けているのが1気圧。それの5~6万倍の気圧です。)をかけ、原料の炭素物質をダイヤモンドの結晶へと成長させる手法です。

    化学蒸着法(CVD)についてはコチラ

    小さなダイヤモンドを種にして育てる「化学蒸着法(CVD)」

    小さなダイヤモンドを種として、その上に薄いダイヤの層を重ねていくことでダイヤモンドの粒を大きくしていく手法です。

    画像のように、だんだんと層を生成していくイメージです。

    「ジルコニア」とは何が違うの?

    ダイヤモンドに似た見た目の「ジルコニア」は、“見た目をダイヤモンドに似せて作った”もの
    つまり、ダイヤモンドとは全くの別物になります。
    日本では模造ダイヤモンドなんて呼ばれることもあります。

    画像左←がジルコニア。光を受けると虹色に光る特徴があります。

    同様に、「モアッサナイト」もダイヤモンドとは別物です。

    今では1ジャンルとしての地位を確立した「スワロフスキー」もルーツは模造ダイヤモンドなんです。

    人工ダイヤが選ばれる理由

    ここからは、人工ダイヤモンドが注目されている理由を解説していきます。

    天然ダイヤモンドよりも手が届きやすい

    人工ダイヤは、天然ダイヤよりも安く購入することができるため「これくらいなら手が届くかも…!」ということで、人気が高まっています。

    2023年時点の相場は、
    3カラットの天然ダイヤモンドは3万ドル(約399万円)なのに対して、ラボグロウンダイヤモンドは1万4000ドル(約186万円)。
    天然ダイヤの半分以下の価格で購入できるわけです。

    とはいえ、ジュエリーに使用できるのはごくわずか

    「ラボで作れるならもっと安くてもいいんじゃないの?」
    と思うかもしれませんが、大量生産はできない&人工ダイヤにも品質があるんです。

    技術の発展で天然と同じダイヤを作れるようになりましたが、設備が整っていても大量生産ができないというのが現状です。
    そして、あくまで「ダイヤモンドができる環境」が整っているだけで
    「質のいいダイヤが大量に生成できる」わけではないのです。

    天然のダイヤにも品質があるのと同様に、ラボグロウンダイヤにも品質の違いがあるわけです。

    そのためラボグロウンダイヤでも、一級品ジュエリーに使用できるのはごくわずかなのです。

    人工ダイヤは、世界にやさしいダイヤモンド

    人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)は採掘による環境破壊や過酷な労働などの問題を伴わない、エシカル(=倫理的)なジュエリーです。

    人工ダイヤが注目されているのには、天然のダイヤモンドが抱える以下の2つの問題が背景にあります。

  • 環境への影響
  • 労働の問題
  • ダイヤモンドの採掘では、水域の汚染や土壌が荒廃が問題視されています。
    文字通り、地球を削ってダイヤモンドを発掘しているわけです。
    もう一つが労働の問題。ダイヤモンドの採掘は過酷な労働であり、中には児童が採掘をしている場合も。
    その過酷さは映画にもなりましたね。

    研究室から生まれるラボグロウンダイヤモンドは、人工ダイヤ(ラボグロウンダイヤモンド)は地球環境にも、人にも優しい、次世代のダイヤモンドと言えるわけです。

    天然ダイヤと価値は変わらないの?

    人工ダイヤモンドの価値は天然ダイヤモンドと同じです。
    見た目はもちろん、原料・結晶構造・屈折率など、天然のダイヤモンドと全く同じでなわけですから、当然とも言えますね。

    鑑定士でも天然と人工を見分けられない、なんて話もありますからそもそも価値を変える術がないというのもありますね。

    人工ダイヤを選ぶデメリットは?

    デメリットを挙げるなら「天然ではないこと」です
    天然ダイヤへの憧れがある人や、地球が生み出したことに魅力を感じる人には不向きかもしれません。

    結婚指輪や婚約指輪にもぴったり!

    人工ダイヤモンド先進国のアメリカでは、2022年に36%のカップルが婚約指輪に人工ダイヤを選んだという調査結果も。

    手が届きやすいという理由以外にも、
    児童労働などの背景がなくてエシカルなことに魅力を感じて人工ダイヤを選ぶ人も多いそうですよ。

    人工ダイヤモンドを扱うおすすめジュエラー5選

    ここからは、人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)を取り扱うジュエラー/販売店をご紹介します。

    世界初!ラボグロウン×ピンクダイヤジュエラー

    ALAYA(アーラヤ)
    誰かを想う、やさしさから生まれた
    ラボグロウンダイヤモンドジュエラー

    世界初のラボグロウンピンクダイヤモンドを専門に扱うジュエラー『ALAYA(アーラヤ)』

    中石からメレーダイヤに至るまで、すべてにラボグロウンダイヤを使っています。

    児童労働や環境破壊など、ネガティブな背景を背負うことの多いジュエリーの世界で、宝石の採掘に関わる人・ジュエリー制作の職人さん、そして購入する人、関わる人全ての人の幸せを願って生まれたラボグロウンダイヤのジュエラーです。

    淡いピンク色と美しい煌めきのラボグロウンダイヤに、温かくやさしい気持ちを込めて。

    引用元:pink-diamond.shop

    ALAYA(アーラヤ) の特徴まとめ

    ブランド名

    ALAYA(アーラヤ)

    日本
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    「エシカルで上質なジュエリーを身近にする」

    PRMAL(プライマル)
    引用元:prmal.com

    「エシカルで上質なジュエリーを身近にする」をミッションに掲げる日本のブランド『PRMAL(プライマル)』

    地球環境に優しいラボグロウンダイヤモンドのみを使用したアイテムを展開しています。

    PRMAL(プライマル) の特徴まとめ

    ブランド名

    PRMAL(プライマル)

    日本
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    ラボグロウンダイヤモンドを⾝に着けること、それは社会への貢献

    SRIYE(スライエ)
    引用元:sriye.jp

    「⼈と環境に配慮したラボグロウンダイヤモンドを⾝に着けること、それは社会への貢献。
    エシカルなジュエリーを通し⼼の豊かさを提供したい。」

    そんな思いで誕生した『SRIYE(スライエ)』。

    ラボグロウンダイヤモンドを専門で扱うお店です。

    SRIYE(スライエ) の特徴まとめ

    ブランド名

    SRIYE(スライエ)

    日本
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    定番『4℃』のエシカルジュエリー

    cofl by 4℃
    引用元:fdcp.co.jp

    婚約指輪などで人気の『4℃(ヨンドシー)』のエシカルジュエリーライン、『cofl by 4℃』

    リサイクルメタルを使用したり。地球とジュエリーの美しい関係を目指すため売上の1%を森林保全団体へ寄付するなど、エシカル消費を推進するブランドです。

    cofl by 4℃ の特徴まとめ

    ブランド名

    cofl by 4℃
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    サステナブルな次世代ジュエリー

    THE FUTURE ROCKS(ザ・フューチャーロックス)
    引用元:thefuturerocks.com

    高感度なデザイン性と地球環境への配慮や透明性を掲げる次世代ジュエリーブランド『THE FUTURE ROCKS(ザ・フューチャーロックス)』。

    伊勢丹新宿店でポップアップイベントを行うなど、感度の高い人から注目されているブランドです。

    THE FUTURE ROCKS(ザ・フューチャーロックス) の特徴まとめ

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    人工ダイヤは、次世代ジュエリーの選択肢!

    この記事では人工ダイヤについて解説いたしました。
    地球にも、人にもやさしい注目の次世代のジュエリー、ぜひ手にしてみてくださいね。

    ここまで『紳士のシャツ』編集部の岡田がお送りしました。
    それではまたどこかで。