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【TOKYO KNIT 2023】 『Earth Sweatshirt -アース・スウェット-』 開発物語



for TOKYO KNIT 2023
『Earth Sweatshirt -アース・スウェット-』開発物語


目次


目次をクリックすると、エピソードコンテンツに移動します

▼ Episode.01 「透明な生地」

▼ Episode.02 「地球に最もやさしい染色を探しに。」

▼ Episode.03 「型紙設計・縫製」





今回のTOKYO KNIT展示会のためにつくったアイテムは、すごくシンプルなクルーネックのスウェット、「Earth(アース)スウェット」です。

私たちの技術「動体設計」は宇宙船内被服に採用いただいたので、宇宙のイメージを持っていただくことも多いのですが、今回は宇宙というより、“地球”のイメージのほうが近いです。

「どうして“地球”なのか?」―。

それは、この極々シンプルなスウェットが完成までのプロセスをお伝えできれば、感じていただけるのではないかと思っています。今回の商品は、完成後と言いますか、(ものすごく極端に言えば)数十年後のこの服の在り方にも、すごくこだわりました。

このページでは、この「アーススウェット」に込めた想いやプロセスを、少しずつ紹介していければと思っています。



このスウェットは、いつも当店で紹介しているドレスシャツなどのビジネス系アイテムと違い、カジュアル系のアイテムですので、定番アイテムとは趣が違います。でも、「着る人がリラックスできる服を」という想いや設計思想は変わりませんので、今回の「アース・スウェット」開発ストーリーをご覧いただけましたら嬉しいです。

数回にわたって、お伝えしていく予定です。

どうぞ、お付き合いいただけましたら、幸いです。


Episode.01
“透明”な生地



そもそも「TOKYO KNIT」は、江戸後期に武士の手仕事から東京で始まったニットの歴史を、未来についでいくために、厳格な審査を通過し認定を受けたものづくり企業が一丸となって取り組んでいるプロジェクトです。

毎年テーマを決めて、それぞれの企業が技術を込めた製品を出して切磋琢磨しており、今年のテーマは「未来に問いかけるものづくり」、つまり「技術力を駆使した環境負荷の少ないものづくり」でした。

そこで、まず最初にさがしたのが、「生地」です。

自然にやさしい生地を探し求めるなかで、出会ったのが、国際的な認証機関の認証を受けたオーガニックコットン100%の原糸のみを取り扱っている株式会社パノコトレーディングさん。

原綿の産地から製造にかかる現場まで趣き、生産者の顔を開示するなど全プロセスをウェブサイトで見ることができ、高い透明性を実現しています。その透明性は非常に高く、安心と信頼から高い価値を誇る企業さんです。

Panoco Trading Co.,Ltd.


その中から選んだのが、「度詰め天竺(てんじく)」。天竺素材の編目をギュッと詰めて密度を高くしたもので、通常よりも生地としての耐久性がはるかに高く、型崩れを起こしにくい素材となっています。

生地としての傷みのないオーガニックコットンに、耐久性の高い度詰め―。どんな製品にできるかワクワクしながら、開発が進みました。

今回選んだオーガニックコットンが、綿花の種から一枚の布地になるまでのプロセスを下記QRコードから全て追体験するようにご覧いただけます。
(スマートフォン専用サイトになりますので、お手持ちのスマートフォンで下記QRコードを読み取ると表示されます)



Episode.02
地球に最もやさしい染色を探しに。

「最も環境負荷の少ない染色方法のひとつ」であるベンガラ染め。完全手作業で染め上げていきます。



オーガニックコットンを使うことは決まりましたが、商品として皆さまにご紹介するにあたっては、ぜひ何色かお作りしたいと考えておりました。

しかし、従来の一般的な染色方法では水使用量が多く、また漂白剤の汚染水による環境への負荷だったりと多くの課題がありました。

そもそもオーガニックコットンとは、農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料によって生産された綿花のこと。有機肥料は米ぬか、草木灰、魚粉、骨粉などの有機物を使って作られます。そのため収穫された綿花が持つもともとの色は、うっすらと茶色がかったアイボリー色をしています。

せっかく自然にやさしい素材を選んでいるのだから、どうにか環境にやさしい染色方法を選びたい―。色々な染色方法を模索していたところ、「最も環境負荷の少ない染色方法のひとつ」ともされる“ベンガラ染め”を追求されている大阪の職人さんに出会いました。



土から生まれて、また土へと還る―。
天然の染料『ベンガラ染め』



もともとは赤色の顔料ですが、このベンガラを焼く温度や調合を変える事によって様々な色味が作られています



“ベンガラ染め”は、土から取れる酸化鉄成分で染色をする方法。紅殻、弁柄とも呼ばれ、語源はインドのベンガル地方より来伝したことからベンガラと呼ばれています。

媒染剤や火を使わず少量の水で揉み込んで染める省エネルギーな染色で、日本の暮らしにも古くから根付いており、陶器や日本家屋など様々な用途で使われてきました。

日光による褪色がないことも特徴で、人体にとって優しく無害であることから、天然繊維の染色、オーガニックコットン製品にも使われています。

水分はすべて製品に吸収され、乾燥の際に水蒸気として大気に放出されます。しかも使用するのは常温の水でCO₂の排出もありません。



シンプルだからこそ
職人の技がいきる染色工程


土に帰る環境循環型の染めもので、水だけで染めるので安全



染色工程をまとめると、

〈1〉下染め剤で洗い、色を定着しやすくする
〈2〉容器に水を入れベンガラ顔料を溶かす
〈3〉手作業でムラなく製品と混ぜ合わせる。段々と容器の水が透明になっていくのは、顔料成分が製品に定着している証拠
〈4〉容器の水が透明になったらもう色が出ないので、一度引き上げて脱水する
〈5〉理想の色味になるまで、2~4の工程を繰り返す
〈6〉2~3日干して色を完全に定着させて完成

つまり、常温の水で染めるので熱を使う必要がなく、また染色過程で水質汚染につながるような物質が使われていないので、染色後に水をそのまま排水できるという、サスティナブルな染色方法なのです。



ベンガラ職人さんに、
1着1着染めていただきます




今回の『アース・スウェット』は、染色前の生成りの状態まで私たちが縫い上げます。そして、お客様からご注文いただきましたら、ベンガラ職人さんに1着1着染め上げていただきます


「古色の美」のベンガラ職人中島 留彦さん、小渕 裕さんに染め上げていただきます

今回染めてくださる「古色の美」さんは、1965年に社寺や日本家屋のベンガラ塗りとして創業。もともと木造建築の塗料としてベンガラ塗りをされていましたが、日本の色であるベンガラ色の美しさを追求し、創業からのベンガラの調合技術を活かした研究開発の末、繊維へのベンガラ染めを可能にされました。

「赤」しかなかったベンガラを燃焼温度と調合により、絶妙な色味をいくつも生み出されています。



Color Lineup



左から順に、生成り、紅(べに)、弁柄(べんがら)、緑土(みどりつち)、煤竹(すすだけ)、古色(こしょく)


『アーススウェット』は、オーガニックコットンそのままの色「生成り」と、古色の美さんの染めたカラーとの計6色からお選びいただだけます

上写真の左から順に、

・生成り(きなり):無染色のオーガニックコットンそのままの色味です
・紅(べに)
・弁柄(べんがら)
・緑土(みどりつち)
・煤竹(すすだけ)
・古色(こしょく)

をご用意しております。どのカラーも、度詰めオーガニックコットンの素朴な風合いを感じられる、ベンガラ染めらしいやさしい色味です。永く大切に育てていただき、風合いの変化をお楽しみください。



Episode.03
型紙設計・縫製

通常アイテムでは、ビジネスシーンを中心に商品設計をしていることもあり、体のシルエットに沿った商品を作ってきましたが、今回はTOKYO KNITの企画ということで、カジュアルアイテムで、ゆったりとしたシルエットの動体裁断商品はできないかと考え、設計を開始しました。



従来、INDUSTYLEではシルエットをすっきりさせるためにも、脇に2本のシームを施している製品が多いのですが、ゆったりとしたシルエットのドレープを生かすため、今回はあえて脇は1本にしています。

さらに、1本にすることで、身体の可動域が狭くならないように、脇下に「三角形のパターン」を考案し、採用しました。



度詰め天竺らしいヘビーウェイトな伸縮性の少ない生地にも関わらず、動体裁断の動きやすさにより、重さを感じず、まるで何も着ていないかのようなリラックスした着心地を実現することができました。





『アース・スウェット』
販売開始お知らせメール
お申し込みはこちら

こちらの『アース・スウェット』はご注文受付開始に向けて、ただいま準備を進めております。

販売開始時のお知らせメールをご希望の方は、下記フォームより「メールアドレス」「お名前」をご記入いただき、「送信」ボタンを押して、お申し込みくださいませ。

販売開始日時が決まりましたら、メールにてご連絡いたします。


    ↓↓↓

「お知らせメールお申込み」は、締め切りました。
たくさんのお申込み、ありがとうございました。(2023年8月25日)



アーススウェット


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